SPEED

トランプゲームのスピードが世界的ブームになって早1年。

里見学園に通う出雲隼人はそのスピードブームに乗れないでいた。

スピードの世界ランクを持ち、里見学園生徒会長でもある幼馴染

夏目凪沙の仕事の手伝いに追われたり、同じ生徒会役員でサボり魔の

笹嶺燐の尻拭いをしたりと、多忙な日々を送る隼人に遊ぶ暇なんてほとんどなかった。

「……僕もスピードやりたいなぁ……」

そんな夢のような呟き。

その言葉がきっかけとなって、隼人の物語が動き始めた。

スピードの天才、夏目凪沙。

隼人をライバル視する後輩、久我原芽衣。

生徒会の幽霊役員、笹峰燐。

生徒会の置物少女、紅葉音々。

天才天然娘、春日野菖蒲。

スピードの傍ら、彼女らの持ち込む厄介事に持ち前のお人好しを発揮して取り組む隼人。

生徒会を中心に巻き起こるドタバタ騒ぎの中で、隼人は少しずつ成長していく――